マーケティング施策を積み重ねているのに、なぜか成果に結びつかない。そう感じたことはないでしょうか。多くのマーケティングチームが抱えるこの課題の根本には、「戦略と実行のギャップ」 があります。コンテンツ制作・広告運用・メール配信がそれぞれサイロ化してしまい、全体の流れが見えなくなっているのです。
この問題を解決する地図となるのが、マーケティングファネルです。
本記事では、マーケティングファネルの基本概念から、AIDMA・ AISAS などの代表的な種類、海外で活用されている最新ファネル手法、 BtoB への応用、そして施策をワークフローに落とし込む実践的な方法まで、網羅的に解説します。
マーケティングファネルとは、潜在顧客が自社の商品・サービスを認知してから、購買に至るまでの一連のプロセスを可視化したフレームワークです。
ファネルとは英語でろうと (漏斗) を意味します。上部は広く、下部に向かうほど狭くなる逆三角形の形状が、顧客の購買プロセスをそのまま表しています。多くの潜在顧客が認知段階でファネルに入りますが、検討・比較検討を経るにつれて数が絞られ、最終的に購入に至るのはそのうちの一部です。
この「絞り込まれていく構造」を可視化することで、各ステージにおける顧客の行動と離脱要因を把握し、効果的な施策を打てるようになります。
マーケティング活動は多岐にわたります。SEO・広告・SNS・メール・ウェビナーなど、個々の施策は独立して機能しているように見えても、全体像がなければ「どの施策がどのステージに効いているか」が分かりません。
マーケティングファネルを導入すると、以下のことが明確になります。
どのステージで見込み顧客が離脱しているか (ボトルネックの特定)
各ステージに対してどのコンテンツ・施策が有効か
マーケティングチーム全体が同じ目標に向かって動けているか
つまり、マーケティングファネルは施策の地図であり、チーム全体の共通言語でもあります。
マーケティングファネルは大きく 3 つの層に分けて考えるのが一般的です。
層 | 名称 | 顧客の状態 | 主な施策例 |
|---|---|---|---|
上層 | ToFu (Top of Funnel) | 潜在顧客・認知段階 | SEO、 SNS、広告 |
中層 | MoFu (Middle of Funnel) | 見込み顧客・検討段階 | ホワイトペーパー、ウェビナー、メール |
下層 | BoFu (Bottom of Funnel) | 購買意欲の高い見込み客 | デモ、資料ダウンロード、営業接触 |
「ToFu・ MoFu・ BoFu」は海外のマーケティング現場で広く使われている表現で、それぞれ「ファネルの上・中・下」を指します。日本でも BtoB マーケティングの文脈でよく使われるようになってきました。
マーケティングチームによる Asana の活用方法を見るカスタマージャーニーとは、顧客が商品・サービスを認知してから購入後に至るまでの体験全体を、顧客視点で描いたものです。「ジャーニー (旅) 」という言葉が示すとおり、顧客がどのような感情・行動・タッチポイントを経てブランドと関わるかを時系列で捉えます。
マーケティングファネルとカスタマージャーニーは混同されやすいですが、視点が根本的に異なります。
項目 | マーケティングファネル | カスタマージャーニー |
|---|---|---|
視点 | 企業側 (どう獲得するか) | 顧客側 (どう体験するか) |
構造 | 上から下への直線的な流れ | 非線形・行き来あり |
目的 | リード獲得・コンバージョン最大化 | 顧客体験の改善・ファン化 |
対象範囲 | 主に購買前 | 購買前・購買中・購買後を含む |
マーケティングファネルは「どれだけの見込み顧客を次のステージに進めるか」という企業側の効率を重視します。一方カスタマージャーニーは「顧客がどう感じ、どう動くか」という顧客側の体験を重視します。
実務では、この 2 つは対立するものではなく、補完関係にあります。
マーケティングファネルでどのステージに問題があるかを特定し、カスタマージャーニーマップでなぜ顧客がそこで離脱するのかを深掘りする、という使い方が効果的です。
例えば、 MoFu (検討段階) でのコンバージョン率が低い場合、ファネル分析だけでは「メールの開封率が低い」という事実しか分かりません。しかしカスタマージャーニーマップと組み合わせると、「顧客がその時点で競合他社の口コミを調べている」 「意思決定に複数の関係者が関与している」 といった顧客行動の実態が見えてきます。
戦略の精度を高めるには、ファネルで全体を管理しながら、カスタマージャーニーで顧客理解を深めるという両輪のアプローチが重要です。
マーケティングファネルは「ひとつの固定されたモデル」ではありません。時代・市場・顧客の購買行動の変化に合わせて、さまざまな種類が提唱されてきました。ここでは代表的な 5 つのモデルを解説します。
AIDMA は 1920 年代にアメリカの経済学者サミュエル・ローランド・ホールが提唱した、最も古典的な購買行動モデルです。各頭文字は以下を表しています。
頭文字 | 英語 | 意味 |
|---|---|---|
A | Attention | 認知・注目 |
I | Interest | 興味関心 |
D | Desire | 購買意欲 |
M | Memory | 記憶 |
A | Action | 購買行動 |
消費者はまず商品を認知し、興味を持ち、欲しいと思い、記憶に留めてから購買するという流れです。テレビ・新聞・雑誌などのマス広告が主流だった時代に生まれたモデルであり、情報発信が一方向だった時代の購買プロセスをよく表しています。
AISAS は 2005 年に電通が提唱した、インターネットの普及を踏まえた購買行動モデルです。
頭文字 | 英語 | 意味 |
|---|---|---|
A | Attention | 認知・注目 |
I | Interest | 興味関心 |
S | Search | 検索 |
A | Action | 購買行動 |
S | Share | 情報共有・口コミ |
AIDMA との最大の違いは、「検索 (Search) 」と「共有 (Share) 」が加わった点です。消費者が自ら情報収集を行い、購買後に口コミや SNS で情報発信するという双方向の購買プロセスを反映しています。 EC サイトや SaaS など、オンラインでの購買が中心となる現代のマーケティングに適したモデルです。
従来のマーケティングファネルは「潜在顧客を購買へ導く」ことをゴールとしていました。しかしサブスクリプションサービスや BtoB SaaS のように、継続利用・アップセルが収益の核となるビジネスでは、「購買後の顧客行動」も同じくらい重要です。この課題に応えるのがダブルファネルです。
形状としては、従来の逆三角形のファネルを 2 つ、頂点同士で向かい合わせに重ねた砂時計型をしています。
上部: パーチェスファネル (逆三角形) 認知から購入までを表す従来型のファネル。上が広く、下に絞り込まれていきます。
段階 (↓) | 意味 |
認知 (↓) | 商品・サービスを知る |
興味・関心 (↓) | 詳しく調べ始める |
比較検討 (↓) | 他社と比較する |
購入 (↓) | 意思決定・購買 |
下部: インフルエンスファネル (正三角形) 購入後の顧客行動を表すファネル。
段階 (↑) | 意味 |
継続 (↑) | 繰り返し購入・利用する |
紹介 (↑) | ブランドのファンになり周囲に勧める |
共有・発信 (↑) | SNS や口コミで情報を広く発信する |
つまりダブルファネルは「獲得」と「育成・拡散」を一体化したモデルです。下部で生まれた共有発信が、上部ファネルの認知段階に新たな潜在顧客を呼び込む循環構造を形成します。
AIDMAからダブルファネルまで、あらゆる戦略を一つのプロジェクトで管理。
日本のマーケティング現場では AIDMA・ AISAS が主流ですが、英語圏ではチャネルや施策ごとに特化した「戦術レベルのファネル」が広く活用されています。ここでは特に BtoB マーケターに有効な 5 つを紹介します。
欧米のデジタルマーケティング現場で広く活用されている、メールを主軸に見込み顧客を購買・ロイヤルカスタマーへと育成するファネルです。一般的に以下のような段階で構成されます。
段階 | 内容 |
Awareness (認知) | オプトインフォームやリードマグネットでリストを獲得する |
Interest (興味関心) | ウェルカムメール・教育コンテンツで関係を構築する |
Consideration (検討) | 事例紹介・比較コンテンツで購買意欲を高める |
Conversion (購買) | 期間限定オファーや CTA で購入を促す |
Retention (継続) | フォローアップメールでリピート購入・ファン化を促す |
メールファネルの最大の強みは、マーケティングオートメーションと組み合わせることで、顧客の行動に応じたメールを自動配信できる点です。一斉送信ではなく、各ステージの顧客に最適なタイミングで最適なコンテンツを届けることで、少ない工数でも高いコンバージョンを実現できます。
ウェビナー (オンラインセミナー) をリード獲得と購買転換の中心に据えたファネルで、欧米の BtoB マーケティングで標準的な施策として定着しています。一般的に以下のような段階で構成されます。
段階 | 内容 |
Awareness (認知) | 広告・ SNS・メールでランディングページへ集客する |
Registration (登録) | 参加登録フォームでリード情報を取得する |
Consideration (検討) | ウェビナー本編で課題解決策と自社製品の価値を訴求する |
Purchase (購買) | ウェビナー終了時に特別オファーで購入を促す |
Follow-up (フォロー) | 録画・スライド・限定プロモーションをメールで送付する |
欧米の BtoB マーケティングでは、ウェビナーは標準的なリード獲得施策として定着しています。登録という行動を通じてリードの興味関心を事前に確認できるうえ、ウェビナー中のリアルタイムな質疑応答で信頼関係を構築できるため、意思決定に複数の関係者が関与する高単価な BtoB 商材との相性が特に高いです。
無料の価値提供 (e ブック・テンプレート・チェックリストなど) と引き換えに見込み顧客の連絡先を取得する手法で、欧米のコンテンツマーケティングで広く取り入れられているファネルです。一般的に以下のような段階で構成されます。
段階 | 内容 |
Awareness (認知) | 広告・ SEO・ SNS でランディングページへ誘導する |
Capture (獲得) | 無料リソースと引き換えにメールアドレスを取得する |
Nurture (育成) | メールシーケンスで自社の専門性と信頼を醸成する |
Conversion (購買) | 温まったリードに対して製品・サービスを提案する |
リードマグネットファネルの特徴は、コンテンツに興味を持った質の高いリードを集められる点です。無料リソースを求めて自らアクションを起こした見込み顧客は、そうでないリードと比べて購買転換率が高い傾向があります。資料ダウンロードや無料テンプレート配布をリード獲得の入口にしている BtoB 企業に最適なモデルです。
製品のライブデモンストレーションを通じて検討段階の見込み客を購買に転換する手法で、欧米の SaaS 企業を中心に広く採用されているファネルです。一般的に以下のような段階で構成されます。
段階 | 内容 |
Awareness (認知) | 広告・コンテンツマーケティングで潜在顧客に認知させる |
Interest (興味) | デモ申込みページで関心を持ったリードを特定する |
Demo (デモ) | 製品の価値をリアルタイムで体感・質疑応答を行う |
Follow-up (フォロー) | 導入事例・推薦コメントなどのメールシーケンスで背中を押す |
Purchase (購買) | 意思決定を後押しするオファーでクローズする |
見込み客の疑問にリアルタイムで答えながら製品の価値を直接体感させられるため、機能が複雑な SaaS や高単価な BtoB 製品では、デモを経由することで購買後のミスマッチを減らし、解約率の低下にもつながります。
広告や検索経由で流入した訪問者を、専用のランディングページで特定のアクション (登録・購入・ダウンロードなど) に転換する手法で、欧米のデジタルマーケティングで広く活用されているファネルです。一般的に以下のような段階で構成されます。
段階 | 内容 |
Traffic (流入) | 広告・ SEO・ SNS からランディングページへ誘導する |
Landing (着地) | 1 つの明確な CTA で訪問者の行動を絞り込む |
Conversion (転換) | フォーム送信・購入・登録など目的のアクションを完了させる |
Follow-up (育成) | 他のファネル (メール・ウェビナーなど) と連携して育成を続ける |
ランディングページファネルは単体で完結するというより、他のファネルタイプの「入口」として機能するのが特徴です。ウェビナーファネルやリードマグネットファネルと組み合わせることで、流入から育成・転換までの一貫したフローを設計できます。
ファネル | 主な目的 | 最適な用途 | 日本での普及度 |
Email Funnel | リード育成・継続購買 | EC・ SaaS・ BtoB 全般 | ◎ |
Webinar Funnel | 権威性の確立・リード転換 | BtoB・高単価商材 | △ |
Lead Magnet Funnel | リスト獲得・専門性訴求 | コンテンツマーケティング全般 | ○ |
Live Demo Funnel | 商談転換・クローズ | SaaS・複雑な製品 | △ |
Landing Page Funnel | 流入→即転換 | 広告施策全般 | ◎ |
マーケティングファネルは「描いて終わり」になりがちです。認知・検討・購買というステージを定義しても、実際の日々のタスク (コンテンツ制作・広告運用・メール配信) がそれぞれサイロ化していると、どの施策がどのステージに効いているのかが見えなくなります。
これが「戦略と実行のギャップ」です。この問題を解決するには、ファネルの各ステージをそのままワークフローに変換し、チーム全体が同じ地図を見ながら動ける状態を作ることが必要です。
タスク | 担当 | 目標指標 |
SEO 記事の企画・執筆 | コンテンツチーム | オーガニック流入数 |
SNS 投稿スケジュール管理 | SNS 担当 | リーチ数・インプレッション数 |
ディスプレイ広告のクリエイティブ制作 | デザイナー・広告担当 | クリック率 |
プレスリリースの作成・配信 | PR 担当 | メディア掲載数 |
タスク | 担当 | 目標指標 |
ホワイトペーパー・事例記事の制作 | コンテンツチーム | 資料ダウンロード数 |
メールナーチャリングシーケンスの設計 | マーケティングオートメーション担当 | 開封率・クリック率 |
ウェビナーの企画・運営 | イベント担当 | 参加登録数・出席率 |
リターゲティング広告の設定 | 広告担当 | コンバージョン率 |
タスク | 担当 | 目標指標 |
無料トライアル・デモ申込みページの最適化 | Web 担当 | デモ申込み数 |
導入事例インタビューの制作 | コンテンツチーム | 閲覧数・商談貢献数 |
営業へのリード引き渡しフローの整備 | MOps 担当 | リード転換率 |
クロージングメールシーケンスの設計 | マーケティングオートメーション担当 | 成約率 |
コンテンツ制作・広告・メールなど種類の異なるタスクでも、「このタスクは ToFu・ MoFu・ BoFu のどのステージに貢献するか」を明示します。これにより、マネージャーがファネル全体を俯瞰したときに、どのステージにリソースが集中しているか・どのステージが手薄かが一目でわかります。
マーケティングファネルで最も多い失敗は、ステージ間の手動引き渡しでリードが消えることです。例えば「資料ダウンロードした見込み客を 3 営業日以内に営業へ渡す」といったルールをタスクとして明示し、担当者・期日・完了条件を設定しておくことで、人的ミスを防げます。
各施策が別々のツール・スプレッドシート・チャットで管理されている状態では、ファネル全体のボトルネックを把握できません。 Asana のようなプロジェクト管理ツールを活用することで、コンテンツ制作から広告・メール・営業フォローまでを一つのプラットフォームで管理し、「どのタスクがどのファネルステージに紐づいているか」を常に可視化できます。
ステージ間の引き渡しミスをゼロに。マーケティングチームのためのテンプレートはこちら。
マーケティングファネルを設計・運用するだけでは不十分です。定期的にファネル全体のデータを分析し、どのステージで見込み顧客が離脱しているかを特定・改善するサイクルを回すことが、長期的な成果につながります。
ボトルネックとは、ファネルの中で特に転換率が低く、リードの流れを阻害しているステージのことです。例えば以下のような状態がボトルネックのサインです。
ToFu のトラフィックは多いのに、資料ダウンロード数が伸びない (ToFu → MoFu の詰まり)
ウェビナー参加者は多いのに、デモ申込みにつながらない (MoFu → BoFu の詰まり)
デモ実施後に商談が止まる (BoFu → クローズの詰まり)
ボトルネックを放置したまま ToFu への広告投資を増やしても、下流のステージで同じ割合で離脱が発生するため、コストだけが膨らみます。まず「どこで詰まっているか」を特定することが改善の出発点です。
ファネル分析の基本は、ステージ間の転換率を数値で把握することです。
転換ポイント | 計測指標の例 |
ToFu → MoFu | 訪問者数に対するリード獲得率 |
MoFu → BoFu | リード数に対するデモ申込み率 |
BoFu → クローズ | 商談数に対する成約率 |
転換率の数値単体では良否の判断ができません。過去同期比や業界ベンチマークと比較することで、どのステージが相対的に弱いかが見えてきます。
数値からボトルネックのステージを特定したら、次は 「なぜ離脱が起きているか」 の仮説を立てます。よくある原因は以下のとおりです。
コンテンツのミスマッチ: ステージに合っていない情報を提供している
タッチポイントの不足: フォローアップの頻度・タイミングが最適化されていない
摩擦の存在: 申込みフォームが長い、ページの読み込みが遅いなど UX 上の問題
ペルソナのズレ: そもそも流入しているリードが理想的な顧客像と乖離している
仮説をもとに改善策を実行し、数値の変化を検証します。複数の施策を同時に変えると効果の特定が難しくなるため、できる限り 1 つずつ検証するのが基本です。
ステージ | よくある問題 | 改善策の例 |
ToFu | 流入数は多いがリードが取れない | CTA の見直し・リードマグネットの強化 |
MoFu | リードはいるが検討が進まない | ナーチャリングメールの内容・頻度の最適化 |
BoFu | デモ後に商談が止まる | フォローアップシーケンスの整備・事例コンテンツの追加 |
ファン化 | 購買後に離脱する | オンボーディングの改善・カスタマーサクセスの強化 |
ファネル分析は一度やって終わりではありません。市場環境・競合・顧客行動は常に変化するため、定期的に全ステージの転換率を確認し、改善策を実行するサイクルを組織のルーティンに組み込むことが重要です。
マーケティングファネルを効果的に運用するには、各ステージに適したツールを組み合わせることが重要です。ここでは代表的なカテゴリーと、それぞれの役割を解説します。
CRM はリードの情報・行動履歴・商談状況を一元管理するツールです。マーケティングファネルにおいては、見込み顧客がどのステージにいるかをトラッキングし、営業チームへのスムーズな引き渡しを実現します。
代表的なツール:Salesforce、 Zoho CRM、 kintone
MA ツールは、顧客の行動 (メール開封・ページ閲覧・資料ダウンロードなど) をトリガーに、適切なタイミングで自動的にコンテンツやメールを配信します。特に MoFu のナーチャリングプロセスで威力を発揮します。
代表的なツール: HubSpot、 Marketo Engage、 Salesforce Marketing Cloud
ToFu のオーガニック流入を最大化するために欠かせないツール群です。キーワード調査・競合分析・コンテンツパフォーマンスの計測に活用します。
代表的なツール: Google Search Console、 Ahrefs、 ラッコキーワード
各ステージの転換率・離脱率を可視化し、ボトルネックを特定するためのツールです。 Web サイト上のユーザー行動を詳細に分析できます。
代表的なツール: Google Analytics 4、 Mixpanel、 Amplitude
マーケティングファネルの最大の課題は、戦略と実行のギャップです。ファネルを設計しても、実際のタスク (コンテンツ制作・広告運用・メール配信) がサイロ化していると、どの施策がどのステージに効いているかが見えなくなります。
Asana はこのギャップを埋めるプロジェクト管理ツールです。ファネルの各ステージをプロジェクトとして設計し、タスクごとに担当者・期日・ステージタグを設定することで、チーム全体がファネル全体を俯瞰しながら動けます。
代表的なツール: Asana、 Monday.com、 Notion
Asana でできること:
ToFu・ MoFu・ BoFu ごとにタスクを整理し、リソース配分を可視化する
コンテンツ制作から広告・メール・営業フォローまでを一元管理する
ステージ間の引き渡しルールをタスクとして明文化し、リードの取りこぼしを防ぐ
ダッシュボードでファネル全体の進捗をリアルタイムで確認する
CRM や MA ツールが「顧客データの管理」を担うのに対し、 Asana は「マーケティングチームの実行管理」を担います。両者を組み合わせることで、戦略・データ・実行の三位一体のファネル運用が実現します。
カテゴリー | 主な役割 | ファネルへの貢献 |
CRM | リード・商談管理 | MoFu → BoFu の可視化 |
マーケティングオートメーション | 自動配信・ナーチャリング | MoFu の効率化 |
SEO・コンテンツ | 流入最大化 | ToFu の強化 |
アナリティクス | 転換率・行動分析 | 全ステージの計測 |
プロジェクト管理 | 実行管理・可視化 | 全ステージの実行を統合 |
マーケティングファネルは、潜在顧客が商品・サービスを認知してから購買・ファン化に至るまでのプロセスを可視化するフレームワークです。AIDMA・ AISAS をはじめとする日本でなじみ深いモデルから、欧米で広く活用されているウェビナーファネルやリードマグネットファネルまで、目的やビジネスモデルに応じて多様な種類が存在します。
重要なのは、ファネルを描いて終わりにしないことです。カスタマージャーニーと組み合わせて顧客理解を深め、各ステージをチームのワークフローに落とし込み、定期的にファネル分析を行ってボトルネックを改善する。この設計・実行・分析・改善のサイクルを継続することで、はじめてマーケティングファネルは組織の成果に直結するツールになります。
仕事を最大限効率化し、チームの生産性を上げるためには、Asana のプロジェクトマネジメント機能をお試しください。日々の業務と目標をつなげ、「誰が・何を・いつまでに行うのか」を可視化します。